大事な社会のコミュニケーションを担っている広告関係の皆様が、静岡県の文化を発信するための活動を20年間に渡って行ってきたことを心からお祝い申し上げます。

　私は日本の最高の広告塔は、信仰の対象であり文化の源泉であった富士山ではないかと思っています。日本には340もの見立て富士がありますが、その本物の富士がここ静岡県にあるわけです。富士は神のごとく高く尊きという品格を持っており、我々は過度に自由を謳歌してその品格を失うようなことがあってはならないと思っています。

　この20年間で広告も媒体も多様化してきましたが、広告は地域あるいは国の文化を映す鏡であると言えます。それぞれの地域の文化の品位というものが広告に反映するということです。美しく晴れ渡った秋の空に富士山が美しい姿を見せております。その姿に恥じないような広告文化を作っていくよう期待しています。

　貴協会は広告を通して生活向上に役立つ情報を提供することで広告の社会的評価を高め、かつ広告レベルの向上に大きな役割を果たしてこられたことに深く敬意を表します。

　静岡市では「静岡を『希望の岡』に」というキャッチフレーズを掲げ「まちみがき戦略推進プラン」を作成し、市の経済振興のための政策として特に観光業に力点を置いた情報発信力の強化にも努めている最中であります。

　今日の社会経済活動の中で広告の占める役割は大変大きなものがあります。ここにお集まりの皆様には一層の広報活動へのお力添えをお願いしたいと存じます。

　貴協会のますますの発展と会員の皆様の御健勝を祈念してお祝いの言葉といたします。

　静岡県広告協会設立20周年を心よりお祝い申し上げます。広告を生活向上に役立つ情報とするために、また広告への信頼感、社会的評価を高めるため、全国で36番目の広告協会として設立されました。以来20年、会員対象の広告講座、講演会、交流会を初め、県民の広告への理解と信頼を高めるための多彩な事業を展開してきました。

　平成8年と平成22年には全広連静岡大会を主管し、全国から参加された広告関係者にその力を大いにアピールされるなど、今日の隆盛を築き上げております。歴代役員、会員の皆様方のご尽力に深く敬意を表します。

　地元社会の発展と広告文化向上のため、更なる積極的な活動を続けるよう期待します。